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顎関節症の人の矯正治療

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矯正希望者の3人に1人は顎関節症

「顎関節症」と聞くと、何か特殊な病気だと思われるかもしれませんが、MRIやCTなどで詳しく撮影すると、成人の場合、ほとんどの方に少なからず何らかの症状が現れているものです。成人の咬む力は50~100kgにも及び、とりわけ前歯の噛み合わせが悪い・歯ぎしり・食いしばりがある方は、毎日の食事や睡眠時に顎関節(耳の前にあるアゴの関節部位)に過大な負担がかかっている可能性があります。

初めは咀嚼筋(下顎のエラ付近の筋肉・こめかみ部分の筋肉・耳の下付近の筋肉など)に疲労感を感じる程度ですが、そのまま放置すると、口を開けた時に雑音や顎関節部分の引っかかり、違和感などを感じるようになります。これは、「関節円板前方転移」という状況で、関節円板という顎関節のクッションの様なものの位置がズレたり、破けてしまった可能性があります。さらに治療せずに放置しておくと、顎関節部が変形し、「下顎の左右非対称」などが生じている可能性がかなり高くなります。

このように大きな変化を起こしているにも関わらず、痛みなどの自覚症状が長く続くことは稀なため、問題に全く気づかない方が多いのが顎関節症の特徴です。

矯正を希望される方のうち3人に1人は顎関節に無視できない問題を抱えていることが分かっています。

顎関節症の危険サイン

  • 奥歯を咬んだ状態で下の前歯が上の前歯にほとんど隠れてしまう
  • または下の前歯が全く隠れない
  • 前歯・犬歯の噛み合わせが悪い
  • アゴが痛い時があった
  • 口を開けると音がする時があった
  • 口が開き難いことがあった
  • 奥歯に治療した箇所が多い
  • 下顔面が左右対称ではない

顎関節に明らかに問題のある割合
(顎関節雑音を自覚した方の割合)
H23年 歯科疾患実態調査より

自覚症状がないまま歯を破壊し、歯周病も進行させる顎関節症

私たちは普段何気なく食べ物を咬んでいますが、かみ合わせる力は成人で約50~100kg、なかには300kg以上の強者もいます。
その力は皆さんの想像以上に強いものです。 長年にわたり顎関節に大きな負担がかかり、顎関節症をお持ちの方の場合、歯にも同じように大きな負担がかかっています。

さらに歯並びが悪ければ、力の分散がされず、常に奥歯などで強く物を咬んでしまうため、奥歯に大きな衝撃がかかります。その結果、アゴだけでなく歯まで壊れてしまいます。これらは「咬合性外傷」と言って、歯周病も進行させてしまいます。

何年もこのような状態でいた方は、筋肉も慢性疲労を起こしています。さらには、顎関節の形が変形(変形性顎関節症)し、顔の非対称性を招いているケースが多いのです。
このような状況でも、自覚症状がほとんどない為に、お口の健康は悪化し、歯を失うなどさらに大きな問題を引き起すこともあります。

治療前

関節円板が前方にズレている為に開口時に音がし、お口が開きにくい状態のMRI像

治療後

当院で矯正治療と顎関節治療の複合治療によって関節円板を正常な位置に戻して治したMRI像

顎関節症をそのまま放置し変形顎関節症を来たし下アゴが曲がってしまったCT所見

顎関節に調和した歯並びを追及する矯正治療

下アゴの位置は、アゴの周りの筋肉(咀嚼筋)やかみ合わせによって決定します。しかしながら、かみ合わせに問題がある場合は、筋肉が誘導する位置とかみ合わせが誘導する位置が一致せず、ズレが発生します。そのズレが筋肉と顎関節に負担を与え、顎関節症を引き起します。

一般的な顎関節症は、薬やマウスピースなどを使って、筋肉や顎関節の痛みや開口障害などの急性症状を軽減し、できるだけ安静にすることが治療の目的となります。

しかし、顎関節症を持っている患者様を矯正治療する場合には、アゴが本来あるべき位置を調べる必要があります。
もし、それを怠ってしまうと、逆に顎関節症を引き起してしまう危険があるからです。
さらに、最終的には顎関節に調和した歯並びを整えることで、アゴのさらなる変形や歯への負担を軽減して、お口の健康を阻害する因子を軽減します。

当院では、長年に渡り矯正治療と顎関節の研究に取り組んで来た実績豊富な専門医が対応します。どうぞご安心下さい。