歯肉退縮とは?
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歯の周りの歯肉がすり減り、歯根表面が露出した状態のことをいいます。
歯肉退縮が進み、露出した根面は容易に虫歯や歯周病になりやすいことがわかっております。
初めは痛みを伴わず徐々に進行していくため、気づかず放置しているうちに悪化しているケースがよく見られます。
歯肉退縮の原因
歯周炎、歯周病
歯肉退縮の主な原因に挙げられるのが歯周病(歯槽膿漏)です。
口腔内に存在する細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患で、歯と歯肉の境目までブラッシングが行き届いていないと、境の部分に歯垢(プラーク)が溜まっていきます。
初期症状は、
・歯ぐきが赤くなる、もしくは紫色になる
・歯ぐきが丸みを帯びて膨らんでいる
・ブラッシングをすると出血する
・慢性的な口臭がある
などがあります。
誤った方法でのブラッシング
噛み合わせの不具合
矯正治療による歯肉退縮
加齢
“噛み合わせ”や
“歯ブラシの仕方”が
悪いと歯茎が下がる
最近、以前より歯茎が
下がってきた気がしませんか?
それは、“噛み合わせ”が原因
だったり
“歯ブラシの仕方”が
悪かったからかもしれません。
噛み合わせが悪いと、部分的に咬む力が集中してしまい、歯茎に負担がかかってしまうことがあります。
特に、横方向への力が歯に加ると歯茎が退縮してしまいます。
また、硬すぎる毛先の歯ブラシを使用したり、長時間
強く歯みがし続けることも歯茎の退縮を招く原因となります。
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矯正治療によって
歯茎が下がる?
矯正治療を受けると「歯並びは良くなるけど、歯茎が下がってしまった」という方がいらっしゃいます。
確かに、このような現象は、歯茎が薄く透けている部分を矯正治療した場合によく認められます。
2013年のアメリカ歯周病学会とアメリカ矯正歯科学会の合同学術会議では、
歯茎が薄い方の成人矯正治療では、
「事前に歯茎を厚く丈夫にする処置を行った方が望ましい」と示しています。
大きく歯茎から飛び出た状態
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歯茎の退縮が出てしまった
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最も、危険な歯茎のタイプはタイプ4です。
タイプ4は骨も歯肉も薄く、
日本人に多いタイプです。
タイプ4の人は生まれつき骨が薄く、歯を動かせる範囲がとても狭く、
歯茎の退縮リスクは最も高いと判断できます。
日本人はタイプ4が多いため、欧米人に比べ
矯正治療によって歯茎が下がりやすくなります。
日本人は、欧米人に比べて
歯茎がデリケートです
歯茎の退縮には、歯肉の厚みと歯槽骨(顎の骨)が大きく関係しています。
そもそも肌の強さと同様に、歯茎にも丈夫な方とデリケートな方がいます。歯茎の丈夫さには、遺伝的な要因が大きく影響します。
一般的には欧米人に比べて日本人は肌は丈夫ですが、歯茎がデリケートな方が多いと、院長自身が診療を通して実感しています。
当院では、矯正治療後の歯茎の退縮を防ぐため、成人矯正のすべての患者様には、「メイナードの分類」という歯茎の退縮リスクを判定する検査項目を事前に行います。さらに、マイクロCT撮影によって0.1mm単位で歯槽骨の厚さを調べます。
日本人は生まれつき骨が薄く、歯を動かせる範囲がとても狭く、歯茎の退縮リスクは最も高いと判断できます。
欧米人に比べ矯正治療によって歯茎が下がりやすくなります。
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歯茎の美しさまで
サポートする
当院の矯正治療技術
歯肉の移植
歯並びだけでなく、歯茎も美しくなりたい。
または、矯正治療後に歯茎が下がってしまうのを避けたいと希望される患者様が
多くいらっしゃいます。
そこで、当院では、矯正治療後の歯肉の厚さにまでこだわり、歯茎の美しさまで
サポートするワンランク上の治療を実現します。
歯肉が少ない場合は、患者さんのニーズに応じて、歯肉を足す最先端治療も提供しています。
顕微鏡(マイクロスコープ)を用いた結合組織移植術(CTG)と呼ばれる手術で、
失われた歯肉やもともと薄い歯肉を、審美的目的や歯周病予防の観点から、歯肉を移植して回復させます。
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骨までも再生可能な
三次元的歯周組織
再生療法とは?
「歯茎が下がっている」と感じている方は、骨がない可能性があります。
矯正治療においては「骨がない」ことを理由に、治療を断られるケースやその歯自体を抜歯しなければならないケースもあります。
さらに成人の場合には、子どものような骨の成長が見込めないため、歯はこの歯槽骨の中でしか動かすことができないと考えられております。
そもそも歯はこの骨の中に植わって支えられています。その骨がなければ、動かせないので、当然のことながら矯正治療そのものが難しくなります。
しかし、この歯の周りに存在する骨を再生するには、歯と骨を繋ぐ歯根膜や失われたセメント質の3つの組織(骨、歯根膜、セメント質)を再生させなければなりません。
つまり、歯肉が下がっているようなケースでは、歯肉、セメント質、歯根膜、骨の4つの歯周組織全ての3次元的な再生が必要になります。
これは、インプラント周囲の骨を再生する場合に比べて非常に困難と言われております。
では、もともと骨や歯茎まで少ない人は治療をあきらめるしかないのでしょうか?
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当院では、たとえ骨や歯茎がなくても成人矯正治療を可能にする3次元的歯周組織再生療法を行っています。
院長が長年こだわって研究に取り組んでいるテーマの一つに、歯周病やその他の原因で“骨が少なくなった部分に矯正移動を可能にする”という課題があります。
矯正治療は、素晴らしい治療方法ですが、「骨が無い部分には矯正移動ができない」という制限があり、なんとか打開できる策はないかとずっと考えてきました。
そこで、院長はまず歯を支えている顎の骨の性質を遺伝子レベルで調べました。
その結果、顎の骨は他の骨と異なる特徴を持っている事ことを初めて報告し、アメリカ歯周病学会やアメリカ矯正歯科学会をはじめ、国内外の学会でも高い評価を受けました。
当院では、顎の骨を知り尽くした研究者でもある院長が成人矯正治療を可能にする世界最先端の3次元的歯周組織再生を研究開発し数々の実績を持っております。
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当院の3次限定的歯周再生療法を利用すれば、これまで矯正治療を諦めていた方も、矯正治療を受けることができます。
また、歯茎をサポートする骨ができることで、治療前より歯茎や歯槽骨が健康になり、
歯茎が下がるという成人矯正治療のデメリットを解消することができます。
さらには、歯を動かすスピードも早くなるなり、治療が早く終了するというメリットもあります。
3次元的歯周組織再生を併用した
矯正のメリット
- 従来は不可能であった3次元的歯周組織再生が矯正と同時に可能となる。
- 歯の移動を一定期間に限り促進する事ができる。
- 欠矯正治療と併用する事で歯周組織再生の効果が増加する。
- 欠損部位へのインプラント埋入などを前提とした骨増生・再生などにも応用する事が出来る。
3次元的歯周組織再生を併用した
矯正のデメリット
- 非常に高度な技術・知識・経験が求められる為、行えるクリニックは極めて少ない。
- 一般的な口腔外科手術と同様の外科的リスクが考えられる。
- 歯の移動促進は、一定期間に限られる。
- 一般的な歯周再生療法と同様に、再生の効果には個人差や限界があり追加で2次的な手術が必要な場合もある。
3次元的歯周組織再生の例
case症例1
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このままでは、矯正治療が不可能なばかりでなく歯の健康そのものも危険です。
治療後、下全ての歯に3次元的歯周再生手術と矯正治療を行い大幅な改善を得ることが出来ました。
- 初診時年齢
- 34歳
- 主 訴
- 叢生・歯周病・歯肉退縮
(歯周病になり難い歯並びにしたい)
- 抜歯/非抜歯
- 上下顎左右4番抜歯
- 治 療 期 間
- 3年
- 費 用
- 100万円
- 治療の
リスク
及び副作用 - 歯の移動による痛み
装置が粘膜に当たることによる口内炎
ブラッシング不良による虫歯・歯周病の発生
- 治療内容/
装置 - マルチブラケット
上下歯周再生治療
case症例2
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骨が薄くそのまま矯正移動を行うと骨から根が完全にはみ出してしまい危険です。(歯科用CT像)
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十分な歯周組織(骨、歯肉、歯根膜、セメント質)が3次元的に再生されました。(歯科用CT像)
- 初診時年齢
- 26歳
- 主 訴
- 歯肉退縮
- 抜歯/非抜歯
- –
- 治 療 期 間
- 1年
- 費 用
- 30万円
- 治療の
リスク
及び副作用 - 一般的な口腔外科処置に準じる
(処置後の痛み・腫れ・知覚鈍麻など)
- 治療内容/
装置 - 下顎に外科的歯周再生治療
case症例3
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- 初診時年齢
- 26歳
- 主 訴
- 歯肉退縮
- 抜歯/非抜歯
- –
- 治 療 期 間
- 1年
- 費 用
- 30万円
- 治療の
リスク
及び副作用 - 一般的な口腔外科処置に準じる
(処置後の痛み・腫れ・知覚鈍麻など)
- 治療内容/
装置 - 下顎に外科的歯周再生治療
成人矯正を成功に導く
全ての歯科治療が
一つのクリニックで完結
当院の院長は、大学勤務時代から様々な歯科的問題を抱えた成人矯正の臨床や研究に数多く携わって参りました。しかし、専門性に特化すればするほど見識が狭くなり、患者様にとって大切なことを見逃してしまうことが多々あると感じていました。
その豊富な経験から、一つの結論を導きました。
それは、30歳以降の成人矯正治療においては、“矯正学の専門技術だけを極めても患者様を決して幸せにできない。歯周治療、補綴治療、顎関節治療、インプラント、審美治療などのあらゆる分野での高度な歯科的技術が必要不可欠であるということです。
しかしながら、その理想を実現する為には、相当な努力と研鑽が必要です。
院長がニューヨーク大学で直接指導を受けた世界的に有名なデニス・ターナー教授は、“We must always think multi-disciplinary and avoid specialty tunnel vision ”と言っています。
その言葉には“矯正治療やインプラント、審美歯科などの専門分野に特化した専門医は、自らの専門分野に限定した狭い見識に捉われがちだが、常に広い視野で研鑽を積み、様々な分野の専門的なテクニックを駆使した考え方をしなければ、患者さんにとって最良の結果とはならない“という意味が込められています。
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そこで、当院は、国内外で研鑽を積んだ院長が追及する、成人矯正治療を成功に導く為に矯正歯科を中心においたMulti-Disciplinary Adult Orthodontics Treatment(幅広い専門分野を駆使した包括的成人矯正治療)を コンセプトに誕生しました。
日本矯正歯科学会の認定医による矯正治療が可能であると同時に、簡単な保険診療から歯の保存療法(再生治療・マイクロ精密根管治療)・インプラント治療・歯周病治療・顎関節症・審美歯科・レーザー治療・歯周形成治療・口腔外科などの、幅広い専門的分野の治療を1つの医院で受診可能です。
成人矯正治療を行う場合、矯正医がいるだけでは十分とは言えません。
矯正歯科に加え、虫歯・歯周病・顎関節症・審美歯科・インプラント治療・歯周再生療法など、全ての歯科治療を提供することができクリニックは数少ないです。
歯周病を患っている方、歯を失っている方、インプラントと矯正治療の両方を考えている方、外科矯正治療などの矯正治療(保険対応の矯正治療)が必要な方など、他の矯正歯科では対応が困難な方の対応も行っています。
気軽にご相談ください。
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