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矯正治療が長引く原因!?炭酸飲料が歯の移動を遅らせる原因と対策を解説

学術活動
2025.03.01

矯正治療中の方は、日々の口にするものが歯や矯正装置に影響があるか関心が高いのではないでしょうか。​
今回は、炭酸飲料の摂取が矯正に及ぼす影響について考えてみましょう。​

矯正装置のゴムへの影響

矯正治療で使用されるゴム(エラスティック)は、歯を適切な位置に移動させるための重要な役割を果たしています。​このゴムは通常、ラテックスやシリコンなどの素材で作られており、弾性が求められます。

​しかし、酸性の環境や糖分との接触により、ゴムの劣化が促進される可能性があります。​具体的には、酸性度の高い飲料がゴムの素材を劣化させ、弾性を低下させることで、歯の移動が遅れるリスクが考えられます。​

炭酸飲料の摂取と矯正治療の進行

炭酸飲料、特に砂糖を含むものを頻繁に摂取することで、以下のような影響が懸念されます。​

  • ゴムの劣化:​酸性度や糖分がゴムの素材を劣化させ、弾性を低下させる可能性があります。​
  • 虫歯のリスク増加:​砂糖を含む炭酸飲料は、虫歯の原因となる可能性があります。 ​
  • 治療期間の延長:​ゴムの劣化や虫歯の発生により、予定していた治療計画が遅れる可能性があります。​

炭酸飲料と口腔内環境

炭酸飲料には炭酸ガス(二酸化炭素)が含まれており、酸性度が高いものが多く存在します。​特に、砂糖を含む炭酸飲料はpH値が低く、歯のエナメル質を侵食するリスクが指摘されています。​例えば、コーラなどの飲料はpH2.2と非常に酸性度が高く、歯のエナメル質を溶かす可能性があります。 ​

一方、無糖の炭酸水はpH5.0程度であり、歯への影響は比較的少ないとされています。 ​しかし、酸性度が高い飲料を頻繁に摂取することで、口腔内が酸性環境に傾き、歯や矯正装置に悪影響を及ぼす可能性があります。​

対策とおすすめの習慣

矯正治療中の方は、以下の点に注意することで、炭酸飲料の影響を最小限に抑えることができます。​

  • 摂取頻度の調整:​炭酸飲料の摂取を控えめにし、日常的には水やお茶など、酸性度の低い飲料を選ぶことがおすすめです。​
  • 無糖の炭酸水を選ぶ:​砂糖を含まない炭酸水は、虫歯のリスクを低減できます。​
  • 飲用後の口腔ケア:​炭酸飲料を飲んだ後は、水で口をすすぐことで、口腔内の酸性度を中和し、ゴムや歯への影響を軽減できます。​

矯正治療の効果を最大限に引き出すためには、日々の飲食習慣が大きく影響します。​炭酸飲料の摂取に注意し、適切な口腔ケアを行うことで、スムーズな治療と美しい歯並びを手に入れましょう。

出典
Nickel and Chromium Ion Release from Orthodontic Wires Subjected to Various Drinks and Distilled Water(Published Sep 18, 2023 · Seyyed Amirhossein Mirhashemi, Sahar Jahangiri, Mina Mahdavi Moghaddam)

Carbonated Soft Drinks and Orthodontics: Review of Literature(Published Dec 2, 2020 · Z. Al-Hussain, Mohammed Nahidh)

Adverse effect of consumption of carbonated soft drinks on orthodontic treatment – A systematic review(Published Oct 1, 2021 · K. Venkatesan, Bhadrinath Srinivasan, S. Padmanabhan)

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