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重度歯周病に罹患している人の矯正治療

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歯周病(歯槽膿漏)とは

歯周病とは、歯周病菌により顎の骨が溶かされる病気で、一般的には「歯槽膿漏」と呼ばれています。初期状態では歯茎に炎症が起こり、腫れたり出血したりします。悪化すると膿が出て、顎骨が溶け出し、歯を支えている組織が破壊され、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。

歯周病(歯槽膿漏)は自覚症状がない

歯周病が厄介なのは、かなり進行しないと症状が出ないので、自覚症状がないことです。

重度の歯周病でない限り、見た目にはほとんどわかりません。その分、気が付いた時には歯周病がかなり進行してしまっていることが多いのが特長です。

歯ぐきが腫れている状態(歯周病の状態)だが痛みはない

80%以上の成人が歯周組織にトラブルを抱えている

厚生労働省の歯科疾患治療調査では、歯周組織に何らかの問題のある割合は、

  • 20歳から24歳 約75%
  • 25歳から29歳 約70%
  • 30歳から34歳 約75%
  • 35歳から39歳 約80%
  • 40歳から44歳 約80%

と報告されています。
20歳以上の実に80%前後が歯周組織にトラブルを抱えており、さらに3人に1人は専門的な歯周治療が必要な状況です。

歯周病の検査をせずに矯正治療をスタートしてしまうと

歯を動かすことにより、健康な歯の歯周組織まで炎症を広げてしまいます。
歯周病の詳しい検査を行わないクリニックなら、矯正治療が歯周病を広げるリスクが大きいにもかかわらず、歯茎に目立った腫れがなければ、治療をスタートさせてしまいます。

しかし、歯石を除去せずに放置していた歯は、歯石の周りに歯周病の原因菌である歯垢(プラーク)が次々と付着していきますので、歯を動かすことにより、健康な歯の歯周組織まで炎症を広げてしまいます。

健康な歯周組織
歯石がなく骨の吸収もない

歯周病
検査を行い歯茎の中を確認してみると黒い歯石がべったりと付着し骨の重篤な吸収が認められる

歯周病を治せば、何歳でも、どんな方でも矯正治療は可能

では、歯周病がある人は矯正治療ができないかというと、決してそうではありません。歯や歯茎の病的な問題が解決し、きれいな状態になれば、矯正治療はどなたでも受けることができます。

歯周病治療と矯正治療を組み合わせた治療を行うことで、歯並びがきれいになり、歯磨きは格段にしやすくなります。清掃性と噛み合わせが改善されれば、見た目も美しくなるばかりか、歯槽骨が再生される場合もあり、矯正治療の効果は著しく高まります。

当院では徹底した歯周治療を行い、必要に応じて失われた歯周組織を再生させた後に、矯正治療を行います。
歯周病が原因で矯正治療をあきらめかけている人は、一度、ご相談ください。

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歯周病の例

症例1

重度の歯周病の改善を目的に来院。
矯正治療と再生療法、インプラント治療を組み合わせことで、多くの天然歯を残した健全な口腔内を得ることができた症例。

治療前

治療後

症例2

出産をきっかけに、重度の歯周病になってしまい、当院へ来院。
歯周治療やインプラントを組み合わせた矯正治療によって多くの天然歯を残すことができた症例

治療前

治療後

3次元的歯周組織再生を併用した矯正
(歯周病・歯肉退縮・歯根露出が気になる方へ)

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3次元的歯周組織再生を併用した矯正とは

2000年以降は、Wilcko兄弟(矯正医と歯周病の専門医の兄弟)が従来のコルチコトミーと歯槽骨の増大を狙った骨移植を組み合わせた手法であるPAOO法(厳密にはコルチコトミーとは異なる方法です)を発表して以降、適応能力が低下した弱い歯周組織を持った成人を対象に成人矯正と歯周組織の改善を同時に行う手法が世界的に注目されております。
当院ではPAOO法をさらに発展させより効果的な手法である“3次元的歯周組織再生療法”を独自に開発し数多くの優れた実績と安全性を学会等でも報告しております。その結果、適応範囲は歯肉退縮・歯根露出の改善さらには歯周病による骨欠損の再生まで大幅に広げる事が可能となりました。

3次元的歯周組織再生を併用した矯正の利点

  • 歯の移動を一定期間に限り促進する事ができる。
  • 矯正治療と併用する事で歯周組織再生の効果が増加する。
  • 欠損部位へのインプラント埋入などを前提とした骨増生・再生などにも応用する事が出来る。

3次元的歯周組織再生を併用した矯正の欠点

  • 非常に高度な技術・知識・経験が求められる為、行えるクリニックは極めて少ない。
  • 一般的な口腔外科手術と同様の外科的リスクが考えられる。
  • 歯の移動促進は、一定期間に限られる。
  • 一般的な歯周再生療法と同様に、再生の効果には個人差や限界があり追加で2次的な手術が必要な場合もある。