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「診断」がすべてを決める― 当院が矯正治療でセファロ分析と研究にこだわる理由 ―

包括的矯正
2026.04.10

はじめに ― 矯正治療の「質」を決めるものは何か

矯正治療を検討されるとき、「どんな装置を使うか」「治療期間はどれくらいか」といったことに目が向きがちです。もちろん、それらも大切な要素ですが、矯正治療の結果を最も大きく左右するのは、実は治療を始める前の「診断」です。

どの歯を、どの方向に、どれだけ動かすのか。骨格的な問題はどこにあるのか。歯を動かした先に、長期的に安定する噛み合わせを作れるのか。こうした問いに正確に答えるためには、精密な検査と分析に基づいた診断が不可欠です。

東京日本橋AQUA歯科・矯正歯科 包括CLINICでは、「正確な診断なくして、良い治療結果はない」という考えのもと、セファロ分析を中心とした精密診断と、研究活動に裏打ちされたエビデンスベースの矯正治療を行っています。今回は、当院の矯正治療の方針と哲学についてお伝えいたします。

セファロ分析とは ― 矯正治療の「設計図」を描く技術

矯正治療における「セファロ分析」とは、セファログラム(側面頭部エックス線規格写真)と呼ばれる特殊なレントゲン写真をもとに、顔面の骨格や歯の位置関係を数値的に分析する手法です。

セファログラムで何がわかるのか

セファログラムは、一定の条件(距離・角度)で撮影される規格化されたレントゲン写真です。この写真を分析することで、以下のような情報を得ることができます。

・上あごと下あごの大きさや前後的な位置関係

・上下の前歯の傾斜角度

・顔面の成長パターンや骨格的な特徴

・歯と唇・軟組織のバランス

・気道の形態

これらの情報は、矯正治療の方針を決定する上で非常に重要です。たとえば、出っ歯(上顎前突)の方の場合、その原因が「上あごの骨が前に出ている」のか、「下あごの骨が後ろに引っ込んでいる」のか、あるいは「上の前歯が前に傾いているだけ」なのかによって、治療のアプローチはまったく異なります。

セファロ分析は、こうした見た目だけではわからない骨格的な問題を客観的な数値で把握するための、矯正治療における「設計図」ともいえる技術なのです。

DIP法 ― 院長が研究に取り組む独自のセファロ分析法

セファロ分析にはさまざまな手法が存在しますが、当院の院長・綿引淳一は、独自のセファロ分析法である「DIP法」の研究・開発に取り組んでいます。

DIP法の特徴

従来のセファロ分析法では、特定の計測点(ランドマーク)間の角度や距離を測定し、平均値と比較することで骨格的な特徴を評価します。この方法は広く普及していますが、計測点の設定や基準値の解釈には、分析法ごとに異なる前提条件があり、それが診断のばらつきにつながることもあります。

DIP法は、こうした従来の分析法の課題を踏まえ、より客観的で再現性の高い診断を目指して開発された分析手法です。骨格・歯・軟組織の関係を多角的に評価することで、患者さまお一人おひとりに最適化された治療計画の立案を支援します。

なぜ院長自らが研究を行うのか

「既存の分析法を使えば十分ではないか」と思われるかもしれません。しかし、院長は「臨床で感じる疑問を、研究によって解決する」という姿勢を大切にしています。

日々の診療の中で、「この分析法では見落としてしまう情報がある」「もっと正確に評価できる方法はないか」という問題意識が生まれます。それを論文を読むだけで終わらせるのではなく、自ら研究に取り組み、新たな手法を開発・検証していく。この姿勢が、当院の診断精度を支えています。

研究活動と臨床の融合 ― IORC の取り組み

院長の綿引は、臨床に加え、国際的な研究活動にも精力的に取り組んでいます。その中心となるのが、院長が代表を務める国際共同研究チーム「IORC(International Orthodontic Research Collaboration)」です。

IORCとは

IORCは、矯正歯科領域における臨床的・学術的課題を、国内外の研究者と連携しながら解決することを目的とした研究チームです。東京理科大学をはじめとする国内外の大学・研究機関と共同研究を行い、矯正歯科・咬合機能・セファロ分析・AI応用といった幅広い分野で研究成果を積み重ねています。

研究が臨床にもたらす3つの価値

① 最新のエビデンスに基づく治療判断

研究活動を通じて得られた知見は、日々の臨床に直接反映されます。「経験と勘」だけに頼るのではなく、科学的根拠に基づいた治療判断を行うことで、治療の予知性(成功の見通し)が高まります。

② 新しい診断技術の臨床応用

DIP法をはじめとする新しい分析手法は、研究の過程で開発・検証され、臨床に導入されます。研究と臨床が同じ場所で行われているからこそ、最新の技術をいち早く患者さまの治療に活かすことができます。

③ AI技術の活用への取り組み

IORCでは、AI(人工知能)を矯正歯科の診断や治療計画に応用するための研究も進めています。膨大なセファロ分析データをAIに学習させることで、より精度の高い自動分析や、治療結果の予測に役立てることを目指しています。

もちろん、AIはあくまで診断を支援するツールであり、最終的な治療判断は院長が責任を持って行います。しかし、こうした先端技術を積極的に取り入れる姿勢は、患者さまにとってより良い治療結果につながると確信しています。

当院の矯正治療の哲学 ― 「歯を並べる」その先へ

当院の矯正治療において大切にしている考え方を、改めてお伝えいたします。

「見た目」と「機能」の両立

きれいな歯並びは、矯正治療の大きな成果の一つです。しかし、当院が目指すのはそれだけではありません。歯がきちんと噛み合い、口腔全体が機能的に調和している状態。それが、私たちが考える矯正治療のゴールです。

見た目だけを追求して歯を並べても、噛み合わせが不安定であれば、やがて歯に過剰な負担がかかり、歯の破折や歯周組織の悪化といった問題を引き起こす可能性があります。セファロ分析による精密な診断があるからこそ、見た目と機能を両立させた治療計画を立てることができるのです。

矯正治療と歯周治療の一体化

当院のもう一つの大きな特徴は、矯正治療と歯周治療を包括的に行えることです。成人の患者さまの多くは、程度の差はあれ歯周病に罹患しています。歯周組織の健康を無視して矯正力をかけることは、骨の吸収を加速させるリスクがあります。

院長は矯正治療と歯周治療の双方に精通しており、歯周組織の状態を見極めながら矯正治療を進めることができます。「歯を動かす」と「歯を支える組織を守る」。この二つを同時に考えられることが、包括治療の強みです。

長期的な安定を見据えた治療計画

矯正治療は、装置を外した日がゴールではありません。治療後に歯並びが安定し、5年後、10年後、さらにその先まで健康なお口を維持できることが、本当の意味での治療の成功です。

そのためには、治療計画の段階から長期的な安定性を見据える必要があります。セファロ分析で得られた骨格的な情報、歯周組織の状態、患者さまの生活習慣やご希望。これらすべてを考慮した上で、「この方にとって最も安定する歯の位置はどこか」を導き出す。それが、当院の治療計画の根幹です。

院長・綿引淳一の想い

最後に、院長の想いを少しだけお伝えさせてください。

矯正歯科の世界では、新しい装置や技術が次々と登場します。目新しい治療法が注目を集めることも少なくありません。しかし、どんなに優れた装置を使っても、その前提となる診断が正確でなければ、最善の結果を得ることはできません。

院長がセファロ分析の研究に長年取り組み続けているのは、「診断の精度こそが治療の質を決める」という信念があるからです。華やかな装置の話ではなく、地道な分析と研究の積み重ねが、患者さまの笑顔と健康につながる。そう信じて、日々の臨床と研究に取り組んでいます。

歯並びや噛み合わせでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。精密な検査と分析に基づいて、あなたに最適な治療計画をご提案いたします。

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矯正相談

当院では、皆様に矯正治療を開始するかどうかをじっくり考えて、納得いく形で治療をスタートしていただくために「矯正相談」を行っております。
理想の歯並びを手に入れる第一歩として、あなたの歯並びの現状や矯正治療に関する疑問や不安を解消する場としてぜひご利用ください。

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矯正相談のご予約は、下記のお申し込みフォームもしくは、当院受付(03-3281-4618)までお電話下さい。